経歴詐称をしている場合の懲戒解雇
1.経営者からのご質問 当社が高卒採用の活動を行ったところ、見所のある者が応募してきたため、面接のうえ、採用しました。 ところが、提出した履歴書は高卒で、面接時にもそのように述べていたのに、実は大学を卒業し…
代休をあげたのに、割増賃金!?
<経営者からのご質問> 「当社には、就業規則上、日曜日を休日にしていますが、去る日曜日が新製品の発売日と重なったため、その日曜日には従業員に出勤してもらいました。従業員の頑張りで新製品の発売は大成功に終わり…
団体交渉における暴力的行動への対応
1 団体交渉は、労働組合または労働者の集団が自らの代表者を通じて使用者との間で、労働者の待遇または労使関係上のルールについて合意を形成することを主たる目的として交渉を行うことと定義されます。 つまり、団体交渉は、労使間に…
企業秩序の権限の限界
1 企業秩序の権限 企業は、企業秩序を維持確保するため、労働者に必要な諸事項を指示、命令することができ、違反があった場合にはその事実関係の調査や制裁としての懲戒処分を行うことができます。 この企業秩序に関する指示、命…
いわゆる第2組合ができ、中立保持義務の問題が生じた事例
相談前 当該会社には、いわゆる社内労組があり、掲示板の貸与や組合事務所の貸与等の便宜供与を行っていました。ところが、一部の従業員が外部の労働組合に加入し、社内労組と同等の条件での便宜供与を求めてきました。会社としては社…
うつ病と休職
最近はうつ病などの精神疾患に罹患して労働に従事できないと訴える労働者が増加しており、使用者としては休職する従業員に対する労務管理が重要となっております。 休職者が発生した場合、会社は賃金こそ支払わなくていいものの、社…
団体交渉が終わるとき
企業から団体交渉に関するご相談をお受けする際、「いつごろ終わりますか」というご質問を受けることがあります。そこで、ここでは、団体交渉が終わるタイミングについてご説明します。 団体交渉は、労働組合の要求に…
部長職の「能力不足」に基づく解雇の問題が生じた事例
相談前 経営陣と事あるごとにぶつかり、自らの職責も不十分にしか渡していなかった部長職を長期間にわたって雇用していたが、部下へのパワハラの問題なども生じたため会社はこの部長職の解雇を決意した。しかしながら、解雇無効となっ…
団体交渉における資料の提示
団体交渉においては、労働組合からの要求を使用者が飲まなければならないような義務はありませんが、使用者は、労働組合が使用者の主張を理解、納得することを目指して、誠意をもって団体交渉に当たらなければなりません。労働組合の要…
勤務態度の悪化した従業員の退職勧奨で、弁護士が同席をして早期に解決した事例
【属性】 従業員約20名、物流業 【ご相談の経緯】 当事務所と顧問契約をして頂いている会社様の事案。 ある社員が会社を辞めたい旨を発言するなど勤務態度が著しく悪化したことから、代表者から当該社員に対して退職…